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2011年12月

ゲームレビュー

ゲーミングマウス「Logicool G300」レビュー

  • 2011-12-21 (Wed)
  • ゲームレビュー
●Logicoolの最新ゲーミングマウス「Logicool G300」

ここ数年使っていたゲーミングマウス「Logicool G500」が壊れてしまい、今年10月に出たばかりの「Logicool G300」に買い換えてみました。これが思いの外使いやすかったので簡単にレビューしておきます。

g300.png

●つまみ持ち派に適したボタン配置が特徴

私のマウスの持ち方は、マウスを指先だけで軽く持って操作する、いわゆる「つまみ持ち」スタイルです。いままでLogicoolのゲーミングマウスは複数のモデルを使ってきましたが、多くのモデルがマウス全体を包み込んで手のひらでマウスをグリップする「かぶせ持ち」に適したデザインが多かったんですな。

前に使っていた「Logicool G500」もどちらかと言うと「かぶせ持ち」に適したモデルで、サイドボタンが3つ用意されいるのが特徴です。しかし「つまみ持ち」だと、マウスを親指でグリップしてるので、サイドボタンを押し分けるために親指を離すという動作が非常にやりにくい。実際、FPSなどの瞬時の操作が必要なゲームでは、一番手前のサイドボタンだけを使うぐらいで、残りのサイドボタンはほぼ使ってなかったです。

で、この「Logicool G300」は、「つまみ持ち」派の鬼門(?)であるサイドボタンを廃し、すべてのボタンをマウス上部に配置しているのが特徴となっています。ボタン数は、左右クリックとホイールボタンの3つ、上部左右に4つ、ホイール下に2つで合計9つ。マウス自体が比較的小さめに作られていて各ボタンの位置も近いため、つまみ持ちならすべて人差し指と中指で押し分けられるようになっています(逆にかぶせ持ちだとホイール下のボタンが押しにくいし、さらに3本指スタイルの人はボタン間隔が狭すぎて使いにくいはず)。いままでゲーミングマウスを買っても、すべてのボタンを使いこなすことができなかった私にとって、全部のボタンがスムーズに押し分けられるってだけでまず合格点といえます。

ちなみに「Logicool G300」は、光学センサーを搭載しています。トラッキング解像度的には最新のレーザー式の方が上ですが、実用レベルではほとんど違いはありません。実際、軽くBF3をプレイしていてもG500との違いをほとんど認識することができませんでした(ただ、BF3のマウス感度調整自体に癖があってあんまり当てにならないんですが)。もちろん光学式に対応したちゃんとしたマウスパットを用意することが前提です。

●進化した設定ソフトも使いやすい

マウスに搭載された各種ボタンには、専用のマウス設定ソフト「ゲームソフトウエア」を使って、個別のキーストロークやマクロ、定型文の入力など、あらゆる操作を設定できます。で、この設定ソフトが「Logicool G500」に付属していたものよりもバージョンアップしており、かなり使いやすい。

iP0606.jpg

iP0607.jpg

おもな機能は以下の通り

・複数のプロファイルを作成し、ゲームごとに自動で切り替えることが可能
・ひとつのプロファイル内には3つのモードが用意されており、ゲーム中にボタン設定を切り替え可能
・マウス内に搭載されたLEDの色でプロファイルやモードの切り替えを視認できる
・各ボタンにはキーストロークや連続したキー操作(マクロ)などを自由に設定できる
・マウス感度も複数のDPIを設定して切り替え可能(X軸、Y軸で別の感度も設定できる)

操作する実行ファイルによって自動的にプロファイルを切り替えてくれる機能は、今やゲーミングマウスに必須の機能です。これにより、ブラウジングや仕事作業時はよく使うショートカットを割り当てておき、ゲーム起動時は各ゲームごとのキー割り当てに自動で切り替えることが可能です。

また、「G500」ではなかった機能として、ひとつのプロファイル内に3つのモードが用意されており、マウスボタンのどれかに「モードスイッチ」ボタンを割り当てることで、各ボタンの機能を状況に応じて切り替えることができるようになっています。BF3でいえば、歩兵用、戦車用、航空機用それぞれ別のキー設定を3つを用意して、ゲーム中に切り替えることが可能なのです。使用しているモードによってマウス内に搭載されているLEDの色が替えられるのもわかりやすくて親切ですな。ただ、「モードスイッチ」での切り替えは3つのローテーションになっており、2つのモードだけを交互に使うといったこともできないので、FPSでの瞬時の切り替えにはやや対応しづらいかも。

さらに、最近はやりのDPI感度の切り替えにも対応。各モード内に複数のDPI感度を設定することができ、マウスボタンのどれかに「DPIアップ」「DPIダウン」「DPIシフト」「DPIサイクル」ボタンを割り当てれば、ゲーム中の感度切り替えもスムーズに行えます。X軸、Y軸で別々の感度にすることもできるので、高低差の少ないFPSではY軸だけ感度を弱めにしておく、といった設定も可能です。

個人的にはモード切替やDPI切替などの機能は、FPSの乱戦時において切り替えをミスった時が致命的だったり、切替用のボタンをマウスボタンに割り当てる必要があるってのもちょっと勿体無い気がして(FPSで使う他のキーを割り当てたいことが多い)、あまり使う予定はありません。ただ、従来のLogicoolのマウス設定ソフトよりもフレキシブルかつわかりやすくなっているので、各種切替を利用したい人にはいいんじゃないでしょうか。


●つまみ持ち派でゲーミングマウスを探している人にオススメ

と、今のところ大変満足してる「Logicool G300」ですが、最後に個人的な不満点というか、高望みしたい部分をいくつか。

・ホイール上下にはボタン割り当てができないので、上下個別にキーストロークなどを割り当てられるようにしてほしい(BF3内では上下別々のキー設定ができず、ホイール上にピストル、ホイール下にプライマリを設定したい)

・ホイールの水平スクロールがないのはそれほど問題ではないが、あるとつまみ持ちでのボタン設定数が増えるので嬉しい

・サイドボタンはひとつぐらいならあっても良かったかも

と、ひと通り機能や特徴を紹介しましたが、とりあえず「つまみ持ち」派でゲーミングマウスを探している人は試してみるといいかも。値段も3,480円と比較的安く、個人的には6,980円もする「Logicool G500」よりも全然使いやすいです(そのかわりG500は部品の作りもしっかりしていて高級感もあり、重さの調節などもできますが)。

ゲームレビュー

2011年勝手にベストゲーオブイヤー

  • 2011-12-20 (Tue)
  • ゲームレビュー
年末ということで、今日は、私個人が今年プレイして面白かったゲームや印象に残ったゲームなどをピックアップしてみます。例年同様、あくまで「私が今年プレイしたもの」なので、発売がやや古いゲームが含まれていたり、単に暇な期間にプレイしたゲームの評価が高かったりと、かなり選定基準はあいまいです。

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●2011年ベストゲーム
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The Elder Scrolls V: Skyrim

skyrim.png

前作のオブリビオンで一躍有名になったTESシリーズの最新作。オブリビオンでほぼ完成された基本システムをさらに洗練させ、グラフィック、ゲームプレイ、ボリュームなど、あらゆる面で正統進化を遂げた稀有な作品だと言えるでしょう。特に目新しい部分はないにしても、ネームバリューのある続編でこれだけユーザーの期待に真正面から応えた品質の高い作品は珍しいと思います。

前作で退屈だったダンジョンは、ひとつひとつがしっかり作りこまれ探索やお宝探しの楽しみが向上し、主観視点での戦闘も前作よりは遥かにマシになり、時折あわらわれる野良ドラゴンとの戦闘もプレイにメリハリが付いて楽しいです。また、TRPGの時代から脈々と続いていた「複雑なパラメータやシステム」=「リアルで面白い」といった名残がまだ前作には感じられていましたが、多くの部分は今作でだいぶ簡略化され、今の時代に合ったゲームシステムに進化しているのも評価したいところ。

個人的に、ベセスダ製のRPGは大量のクエを目の辺りにして面倒臭くなって積むことが多かったんですね。でも、今作はなんだか違います。いつもの作品より、クエスト報酬やレベルアップなど、プレイした結果がわかりやすく反映されるようになっているので、モチベーションが維持できているのかもしれません。

PS3版での不具合は重大な問題とはいえ、それでも今年一番のゲームといって良いでしょう。

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●プレイして楽しかった続編ゲー大賞
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MassEffect2

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正確には日本語版が昨年発売されたゲームですが、今年の頭にプレイしたのでピックアップ。前作でやや大雑把だった戦闘システムをTPS寄りにリファインし、全体的にプレイしやすくなっているのが印象的でした。また、MEシリーズ特有の膨大なコンテンツ(世界設定、会話テキスト、クエストなど)をストレスなく楽しめるように仕上げたのは見事な手腕と言っていいでしょう。すでに続編も発表されていますが、正直今作を超えるのはなかなか難しいのでは。


Portal2

portal2.jpg

海外での評価は非常に高かったとはいえ、日本ではあまり話題にならなかった作品。これも続編ゲーとしては素晴らしく進化した一品でしょう。数々の新ギミックをうまく取り入れ、徐々に難易度が上がっていくパズルステージのバランスはもはや芸術的。テストプレイを何度も繰り返して調整されたことが伺えます。ストーリーテリングとしては前作の「静寂の中に狂気が垣間見える」という演出の方がインパクトはありましたが、今作もエンターテイメント作品として高品質に仕上がっていると思います。


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●期待はずれだった続編ゲー大賞
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BATTLEFIELD3

bf3.jpg

BFは私が一番好きなゲームシリーズのひとつだったんですが、BF3はオープンベータでの未完成っぷりがそのまま製品版にも継続され、正直期待はずれといっても過言ではなかった作品。いや、決してつまらなくはないですし、ベータテスト期間含めて50時間ぐらいはプレイしましたけど、今作はどうもモチベーションが続かず、結局カルカンド拡張マップが出る前にプレイを辞めてしまいました。他のゲームなら「まあまあ面白かった」で済む話なんですが、大好きなBFシリーズだからこそ個人的には大問題。

いまだパッチで何度も武器バランスがコロコロ変わり続けるってのも、DICEが何を目指しているのかよくわからない。そもそも武器バランス以前にもっと修正して欲しい所が山盛りなのに……。ユーザーの意見を聞いているようで聞いていない斜め上っぷりはいつも通りとはいえ、最近のDICEはどうもおかしいです。

ただひたすらに面倒臭いアンロックシステム、それによりポイント稼ぎが主体になる軽薄な試合内容、プレイ人数とのバランスが取られておらず戦略性も薄いマップ、連携が難しく共闘感のない分隊システム、使いにくく見難い各種UIなどなど、BFの正式ナンバリング作品としてはあらゆる面で不満が強い印象でした。

前作のBFBC2も不満点は多かったんですが、それでも何故かずっとプレイしていたんですよね。でも今回のBF3はどうもついていけない感じ。もしかして、BF云々じゃなくてFPS自体に飽きてるってのが本当の正解なのかもしれません。まあ、しばらく放置しつつ、パッチで多少改善するのであればまたプレイ再開すると思いますが……。


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●総評
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今年は大作ゲーの続編が次々発売されたにもかかわらず、軒並み評価を落としていたのが印象的な年でした。だからこそ、Skyrimの正統進化っぷりがより目立った感じですね。

ただ、今年に入ってからは年齢のせいなのか、私自身ゲームに対する情熱がやや薄れており、あまり本数的にはプレイできてません(ゲームの総プレイ時間的にはあまり変わってないんですが)。まあ、最近は続編やらリメイクが多すぎて「ゲーム」というコンテンツ自体に目新しさを感じていないのもあるんですよね。かと言って流行りのソーシャルゲーとかも既視感が強くてすぐ飽きるし……。正直な所、そろそろゲームも引退かな、と思わせる微妙な年でもありました。

ということで、来年は今までにないビックリするような新しいゲームが出ることを期待したいです。


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